不動産売却前にリフォームをする必要はある?リフォームにかかる費用もご紹介
不動産売却の成功のため、売却前のリフォームで悩む方も多いのではないでしょうか。
リフォームにより付加価値がアップして売却の成功に直結するなら良いのですが、実は、一概にそうとはいえません。
そこで今回は、不動産売却前のリフォームの必要性にフォーカスします。
不動産売却前に実行するメリット・デメリットやかかる費用についても把握して、今後の参考にしてみてくださいね。
不動産売却前のリフォームの必要性は?
結論からいうと、不動産売却前のリフォームの必要性は低いといえます。
なぜなら、中古物件で買い手が注目するポイントは「築年数」であり、同条件の近隣物件の売り出し価格に配慮する必要があるためです。
本来なら、支払った費用を上乗せしたいところですが、全額を回収するのは難しくなります。
また、リフォーム済のきれいな物件のほうが売れると思われがちですが、中古不動産市場の買い手は、築年数や価格を重視する方が多いので注意しましょう。
不動産売却前のリフォームにおけるメリット・デメリットとは?
続いて、不動産売却前のリフォームにおけるメリット・デメリットについてご説明します。
メリット
●値引き交渉されにくい
中古物件は値引き交渉に持ち込まれがちですが、リフォーム済だと不備がないため、有利に進めやすくなります。
また、買い手に知らせていなかった不具合があとで発覚すると、トラブルになる可能性があるでしょう。
契約解除や損害賠償を求められるケースもあり、このようなリスクを回避できるのもメリットです。
●スピーディーに売却できる可能性が高くなる
物件の印象がアップし、スピーディーな売却につながるケースもあります。
デメリット
●希望価格で売れにくい
先述したとおり、かかった費用を全額回収することは難しく、希望価格で売れない可能性があります。
●買い手を逃がす可能性がある
なかには、物件を安く購入したあとに、個人でリノベーションしようと考える買い手もいます。
このような場合、すでにリフォーム済だとニーズに合致せず、売れづらくなってしまうでしょう。
不動産売却前のリフォームにかかる費用はどのくらい?
最後に、不動産売却前にリフォームする際にかかる費用の目安を場所別にご紹介します。
●キッチン…10万円から30万円
●浴室…50万円から150万円
●洗面所…20万円
●トイレ…10万円から20万円
●内装(壁紙や床材の張り替え)…20万円から40万円
水回りだけ、内装だけなど、買い手を考慮して重点的にリフォームするのも良いかもしれません。