家の購入時に検討したい「ペアローン」のメリット・デメリットとは?

不動産ノウハウ

吉田 達範

筆者 吉田 達範

不動産キャリア12年

不動産に関するお悩みは、お気軽にご相談ください。必ずお役に立てると思います。

家の購入時に検討したい「ペアローン」のメリット・デメリットとは?

家を購入する際、住宅ローンで借り入れできる金額を増やしたい場合があるかもしれません。
借り入れ額を増やすには、夫婦で住宅ローンを組む「ペアローン」という方法があります。
今回は、ペアローンについてのメリットとデメリットを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ペアローンの特徴

ペアローンとは、1つの家に対して同居する夫婦や親子、同性パートナーなどがそれぞれ住宅ローンを組み、お互いに連帯保証人になることです。
収入を合算できるため、借り入れ金額を上げられます。
夫婦でペアローンを組む場合は、物件が夫婦二人の名義になり、借り入れ額、借り入れ期間、毎月の返済額もそれぞれで設定できます。

ペアローンを組むメリット

ペアローンを組むメリットは下記のとおりです。

借り入れ額を増やせる

収入を合算できるので、住宅ローンの借り入れ額を引き上げられ、購入できる住宅の選択肢が増えます。

それぞれに住宅ローン控除が適用される(条件あり)

住宅ローン控除とは、上限を40万円として、年末の住宅ローンの残高の1%が所得税から控除されるものです。
仮に夫婦のうちで夫だけが住宅ローンを組んでいる場合、年末に5,000万円の住宅ローンが残っているとすると、控除額は40万円です。
しかし、ペアローンなら、年末残高がそれぞれ2,500万円のとき、控除額はそれぞれ25万円ずつになります。
二人が控除を受けられる条件は「収入の合算が3,000万円以下」「延床面積が50平米以上の住宅」「返済期間が10年以上」の3つです。

将来売却するときに特別控除を二人とも受けられる

仮に家を将来売却するときも、売却利益のうちそれぞれ3,000万円までは税金がかかりません。

ペアローンを組むデメリットや注意点

ペアローンを組むときのデメリットは、それぞれにローンの手続きが必要なため、事務処理手数料が2倍かかることです。
また、夫婦のうちでもし夫だけが住宅ロ―ンを組んで団体信用生命保険に入っていた場合、万が一のときは全額弁済されますが、ペアローンの場合に弁済されるのは該当者分のみとなっています。
残された方の返済義務は残りますので、その点も考慮して組むことが必要です。
加えて、出産・育児などでライフスタイルが変わると、共働きを続けるのが困難になる場合もあります。
注意しなければならないのは「借り入れ額が増えると、毎月の支払額も世帯で見ると増える」ということです。
本当に返済が可能か、ライフステージごとにも慎重に検討しましょう。

まとめ

ペアローンは同居する夫婦や親子、同性パートナーが利用でき、借り入れ額の増加や住宅ローン控除の面でメリットがあります。
同時に、事務手数料が2倍かかることや共働きを続けられるかなど、注意する点もあります。
ライフスタイルをしっかり考えて、自分たちに合った住宅ローンを組みましょう。
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