マンションのリフォームで考えるべきポイントとは?準備や注意点を解説
マイホームとして中古マンションの購入を考えている方のなかには、古くなった設備や内装に不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
しかし、リフォームを前提にした購入であれば、コストを抑えて理想的なマイホームが手に入るかもしれません。
そこで今回は、マンションで可能なリフォームとその準備・注意点にについて解説します。
マンションをリフォームするポイント①可能な範囲でおこなう
マンションには、各戸の住人だけが使う「専有部分」と、それ以外の「共用部分」があります。
各戸の住人が自由にリフォームできるのは、このなかの専有部分だけです。
ここで注意したいのが、リフォームができない共用部分のなかには、一見専有部分と思われやすい場所がある点です。
共用部分と言うと駐車場やエントランスなどを思い浮かべる方が多いのですが、それ以外にも、各戸のバルコニー・玄関扉・インターホン・窓のサッシ・水道やガスの配管も共有部分に当たります。
こういった部分は共用部分のなかでも専用使用権が認められていますが、専用部分と混同しないように注意が必要です。
マンションをリフォームするポイント②必要な準備をしておく
まず、マンションではリフォーム中の騒音や作業員の出入りで近隣に迷惑をかけてしまうため、両隣・上階・階下に前もってあいさつをしておくのがおすすめです。
あいさつの際には、何日間の工事であるか、土日の作業有無などについても伝えてください。
長期にわたって騒音が予想される場合には、粗品を配っても良いでしょう。
また、ほかの住人の邪魔にならないように、作業のための駐車スペース確保も考えなければなりません。
リフォーム前に不要な家具や家電などを処分しておくこともおすすめします。
無駄なものを処分して掃除しておけば、リフォーム工事が円滑に進むだけでなく、リフォーム後もスムーズに新しい生活をスタートできます。
マンションをリフォームするポイント③注意点を把握しておく
マンションによっては、リフォームについてルールを定めているケースがあるため、管理規約のチェックは必ずおこないましょう。
工事の申請書や工程表の提出が義務付けられていたり、近隣からの同意書が必要だったりする場合もあります。
また、床のリフォームについては、特に注意が必要です。
カーペット敷きからフローリングに改修して良いか、フローリング材の防音性は管理規約のルールをクリアしているかなどをチェックしましょう。
近年では多くのマンション管理組合が、一定の遮音等級基準を満たすフローリング材の使用を義務付けています。
そのほかにも、作業可能な時間や曜日の制限がないかについても、事前にチェックしておく必要があります。