不動産売買契約書はなぜ必要なのか？重説との違いと確認ポイントとは

不動産の売買には売買契約書が必要です。
似たような書類で重要事項説明書も用意されますが、この2つの違いはご存じですか。
こちらでは、この2つの書類の違いや、契約書のなかでもチェックしておきたいポイントについてご紹介します。
これから不動産の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

不動産売買契約書はなぜ必要なのか

売買契約書は、売買契約を締結するときに必要な書類です。
高額な商品の取り引きをおこなうので、取り引き内容などで間違いが起こらないように用意されています。
買手と売手が不動産の内容や契約の条件をしっかり認識することで、トラブル防止の役割も果たします。
不動産会社が仲介をしている場合には、宅地建物取引業法によって宅地建物取引士が記名押印したものを交付することが義務づけられています。
内容は、売買価格や手付金などのお金に関することから、不動産の詳細についても書かれています。
この書類だけで、取り引きの内容がわかるようになっているので、必ず目を通しておきましょう。

不動産売買契約書と重要事項説明書の違いとは

不動産の売買契約をおこなうときに、重要事項説明書も用意されます。
同じような内容の2つの書類ですが、この2つの違いとは何でしょう。
売買契約書に書かれている内容は、売買代金、支払方法などの金銭に関すること、そして特約事項についてです。
重要事項説明書には、売買契約書に書かれている内容にくわえて、登記簿情報やインフラの整備状況など、より細かい内容が記載されています。
同時に渡されるケースもありますが、契約は重要事項説明書の内容に納得してからです。
分からないことや気になる点があったら、契約前に宅地建物取引士に質問しておきましょう。

不動産売買契約書で確認するべきポイントとは

売買契約書は文字ばかりでボリュームもあるので、読むのが面倒になってしまいがちです。
そんなときは、見落としがちな大切なポイントだけでもチェックしておきましょう。
まずは対象面積と売買価格の算出方法です。
登記簿の面積と実際の面積が違っている場合、売買価格はどちらの面積を対象にしたかをチェックしましょう。
手付金と手付金解除についても重要です。
一般的に手付金の解除は契約の履行に着手するまでという期限が決められています。
万が一契約を解除する場合、契約に着手しているかどうかで違約金が発生するか変わってくるのでしっかり確認してください。
所有権の移転手続きもみておきましょう。
所有権移転登記にはお金がかかります。
この費用をどちらが支払うか事前に確認しておきましょう。
買主のローン利用に無理がないか、ローン特約も確認しておくと安心です。

まとめ

売買契約書と重要事項説明書の違いについて解説しました。
似ている点も多くありますが、実は違った内容になっているものです。
たくさんある情報のなかから、チェックしておきたいポイントもまとめました。
不動産の売却をする前に、ぜひ確認しておいてください。
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